木
02
2月
2012
セリシン
織物、染物の用語に、先練、後練や先染、後染という言葉があり、どういう意味なんだろうと、ずっと、思っていました。
先練(さきねり)、後練(あとねり)とは、絹の糸を織物にする前に(要は、生糸を)、精錬するか、織物にしてから精錬するか、ということです。
精錬とは、洗うことですが、その意味が、よくわからなかったのです。
訳が分からず、調べていると、すごい研究がすすめられていることが分かりました。
繭は蚕が蛹になる際に、フィブロインという繊維状のタンパク質を、セリシンという水溶性のタンパク質で、くっつけながら吐糸することによって形作られています。繭のフィブロインとセリシンの構成比率は、だいたい、75:25です。
フィブロイン、セリシンともに18種類のアミノ酸から構成されており、例えば、フィブロインには、「グリシン」、「アラニン」というアミノ酸が多く含まれ、セリシンには、「セリン」というアミノ酸が大変多く含まれているという特徴があります。
そのセリシンのアミノ酸組成は、人間の肌の天然保湿因子(NMF)とよく似ているため、肌への効果的な作用が期待されているそうです。
また、グリシンとアラニンは、肌のコラーゲンに重要なアミノ酸だそうです。
通常、絹糸と呼ばれているのは、このフィブロインだけを抽出し、精錬したもので、独特の光沢のある絹糸は、フィブロインの特徴です。
セリシンをつけたままの糸(生糸)で絹織物を作ると光沢のない固い肌触りになってしまうため、セリシンはこれまで絹糸を加工する過程(精練)で洗い落としていました。
それが、先練した絹糸。
また、セリシンは、染料の定着を阻みます。そのため、生糸からつくった織物は、セリシンを洗い流さなくてはなりません。それが、後練。
先練の生地は、一般的ですが、後練の生地の代表的な織物は、縮緬(ちりめん)です。それはそれなりに、いいもので、精錬が先であろうと、後であろうと、セリシンは、洗い流さなければならないようです。
ただ、人間の肌に効果的な物質というと、ちょっと興味がわいてきます。セリシンを介した、衣類と美容の関係…なんて、楽しいですね。
染色の歴史は、このセリシンの研究に尽きると言っても過言ではないそうです。
なんとなく、ぼやっと、わかってきました。
が、なんとも、奥の深い研究のようです。この日記の中では、なかなか書けないことですが、わかったことが嬉しくて、ちょっと書いてみようと思い立ちました。
コメント: 7
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#1
こんばんは。
奥が深いんですね・・・驚きました。
アミノ酸が多く含まれているなんて想像もしてませんでした。
面白いですね^^ -
#2
内山農産のチカさん、おはようございます。
いつもありがとうございます。
疑問から調べてみると、面白いことがいっぱいでした。(^^)
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#3
嵯峨乃やさん
おはようございます。
>染色の歴史は、このセリシンの研究に尽きると言っても過言ではないそうです。
奥が深いなぁ・・・勉强になります(^^)
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#4
溶射屋さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
専門的になってきて、頭がついて行きませんので、のんびり学習していきます。(^^) -
#5
こんにちは
なるほど繭玉が美容効果があるのはそういうことなんですね -
#6
木仙人さん、こんにちは。
そうなんですか。
繭玉の美容効果は知らなかったんですが、まさにセリシンですね。(^^)
ですよね。もう、研究はすすんでますよね。(^^ゞ。 -
#7
嵯峨乃やさん
おはようございます。
おっ!!直ぐに行動に移す所なんて行動が早いですね\(^o^)/
>昨日は、冷えました。全国的だったんですね。
そうみたいですね。
>急な気温の変化は、「何かが?」と思いたくなりますね。備えあれば憂いなし、心の準備をしておきます。
心の準備と共に、非常グッズの準備もしておいたほうがいいと思います。 
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