着物の最近のブログ記事

新年あけましておめでとうございます。

旧年中はたいへんお世話になりありがとうございました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

嵯峨乃やは、美と健康を追及して、お客様にご提案をしていきます。

たいへん偏っているかもしれませんが、着物を通じての美の追求、GETALS(ゲタル)を通しての美と健康の追求と、小さい範囲でのご提案ですが、お客様に喜んでいただく仕事をさせていただきます。

実は昨年大いに悩みました。着物の関係を見てみると、クリーニングをしているため、職業分類では、洗濯業です。しかし、GETALS(ゲタル)の製造販売という面を見ると、メーカーか、小売店か、になってしまいます。果たして私は何業なんだろうか、と、悩みました。(^^ゞ

ただ、この数年ではありますが、お客様に育てて来ていただいたと感謝することがたくさんあります。

そこで、私の仕事は、お客様に喜んでいただくことなのだと、感じました。

私の仕事は、サービス業です。取り次ぎ店であったり、販売店でったり、製造もしてますが、それはすべて、お客様のためです。

何をやっていても、お客様に喜んでいただく、サービス業であると、今年は、これに徹してまいります。

どうかよろしくお願いいたします<m(__)m>

 

2016年 元日

 

美と健康を追及する嵯峨乃や.jpg

 

 

GETALS・五本指下駄クリックバナー.jpg

嵯峨乃やバナー180×88.JPG

お母様がご着用された振袖の染め替えのご依頼をいただきました。

お母様もお嬢様もよくご検討のうえ、ご理解いただいて、させていただきました。

振袖染め替えbefore.jpg   振袖染め替えafter.jpg

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写真ではわかりにくいですが、総絞りの振袖でした。絞りはすべて伸ばして、黒い部分の柄を残して、薄い地色を、真っ赤に染め替えをいたしました。

赤色に染めましたが、多少柄模様が残りましたが、それは、それなりに仕上がりました。

 

振袖染め替え後before.jpg

before

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after

お母様が着用された時の写真と、今回ご着用されるお嬢様の写真をぜひ、一緒にして、思い出に残しましょう、と、ご提案させていただきながら、納品は、楽しい時間となりました。

このような事例も、是非とも、ご相談ください。

 

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最近、新製品のGETALS(ゲタル)・五本指下駄のことばかり投稿していまして、すみません。(^^ゞ

「着物」と、思いを巡らせていますと、お正月から成人式にかけては、着物を着られる機会が増えますね。

色とりどりの素敵な着物に出会えます。

楽しい時期に突入です。\(^o^)/

 

嵯峨乃やがある、恵那市の平成25年度の成人式は、平成26年1月12日に行われます。

嵯峨乃やは、今年もカメラを持って、素敵な振袖を撮影したいと思っています。(^-^)

 

2013成人式恵那市7

2013年恵那市の成人式会場にて

 

嵯峨乃やバナー180×88.JPG 嵯峨乃やのホームページはこちらから

GETALSイメージバナー GETALSのページはこちらから

 

成人式用の振袖のご準備が進んでいるようです。

 

成人式は、地方に行くと、帰省してくる時期に合わせて、夏にされるところもあるようですね。この暑い時期ですから、着るものも浴衣である、と聞くと、成人式は、着物なんだな、と思います。

ところで、最近は、この夏から秋にかけての時期に、一度振袖を着て写真を撮って、記念に残しておかれるようです。成人式当日のあわただしい時に写真を撮るのではなく、ゆっくりと着物を着て、余裕を持って、写真を撮ることで、素敵な表情がより一層素敵に撮れたり、きちんとした着付けができたり、ヘアなどを多少変更して、オシャレを楽しんで、記念に写真におさめたりしておられますね。結婚式では、以前からありましたが、写真の「前撮り」が、一般的になっていますね。

 

振袖前撮り

振袖で前撮り

 

来年ご予定の成人式のご準備は、もう今から進めていただくことになりますね。

先日もお客様からご依頼があり、着物を洗わせていただいています。お母さまが着られた振袖を、お嬢さまが着られるので、「きれいにしてほしい、」とのことです。

長年、タンスの中に入っていると、多少くたびれていたり、シワになっていたり、カビが生えていたりすることもありえますね。そこで、シミ抜きや、着物のクリーニングをさせていただき、プレス加工して、着物を蘇らせます。

 

この早い時期に一度タンスから出して、点検するだけでも、いいと思います。

 

嵯峨乃やバナー180×88

先日、納品に行ったときのこと、お客様が、「二重太鼓を一人で結ぶことを目標に、着付け教室に行き始めているんですよ。」という、お話しをされていました。

着物を久しぶりに着てみて、気分がよかったので、一人で着れるようになれば、もっと楽しくなるんだろうな、と、とても楽しくお話しされていらっしゃいました。

「今は、お太鼓がとりあえず、結べるようにと、名古屋帯で練習中ですが、といっても、この習得にたいへん時間がかかりそうで、袋帯にたどり着くには、何年かかることやら、でも、絶対に二重太鼓を一人で着れるようになります。」と、決意のように語ってくださったのが、とても楽しそうでした。

この日記を読んでくださっている方には、このお話しがどういう意味なのか、サッパリわからないという方も、いらっしゃるかもしれませんが・・・(^^)

普段、洋服を着なれていらっしゃる方が、着物に慣れ親しもうと努力されていることに、とても感動をし、また、目標に近づくためには、具体的に決めて、行動を起こし、楽しくやっていくことなんだろうなと、お客様と数分の会話でしたが、とっても楽しいひとときでした。自分が楽しんでいれば、周りも楽しくなるのかもしれない、とも感じました。(^^)

皆さん、何か楽しいことやってますか?

 

着物単衣1

 

嵯峨乃やバナー180×88

成人を迎えられた女性の振袖はとても素敵だなと思います。

撮影させていただいた方々を見ると、かわいくて、明るくて、色鮮やか、です。(^^)

振袖の鮮やかさもありますが、身につけている小物もとても素敵で、着物を引き立てますね。付け衿や伊達衿、帯揚げの色具合やとてもかわいい帯締めなど、コーディネートが楽しくなりそうですね。

エリカさん振袖200x282    美世ちゃん振袖200x282

成人を迎えられたエリカさんと美世さん

 

キャリーぱみゅぱみゅユニコーン振袖200x282

ところで、きゃりーぱみゅぱみゅさんも成人式をお迎えされたらしく、個性的な振袖をご披露されたそうですね。

こんな蛍光ピンクの地色に、惑星や星がちりばめられた宇宙にユニコーンが描かれた振袖だったようですね。
すごいと思いました。とても斬新です。着物というより衣装ですね。
ちなみにグリーンの帯にも宇宙柄が描かれ、足袋にはハートがあしらわれていたらしい。
きゃりーぱみゅぱみゅさんだからこそ着こなせるキュートな振袖ですね。(^^)
 
「二十歳は大人の第一歩。大人になった感じがして、とても幸せです。」と大人になった喜びを噛みしめるきゃりーは、1月29日で20歳の誕生日を迎えお酒が飲めるようになることを聞かれると、「人見知りなので、お酒の力をちょっと借りてたくさんおしゃべりしたいです(笑)」とコメントされたそうです。
 
 
 
私個人的には、このように、日本の文化である着物を着て、人生の節目をお祝いされることが、とてもうれしく感じています。
2013年の成人の日に、様々な振袖を目にして、楽しい思いをさせていただいている次第です。
 
 
 
嵯峨乃やバナー180×88

着物を着用された後に出てくる問題は、後片付けですね。

まず、脱いだら、ハンガーや衣桁にかけて、着物のシワを伸ばしてください。紐や帯揚げなどの小物類も同じです。また、直射日光に当てない日陰で、丸一日くらい干して、シワなどを伸ばしましょう。(ここ大事かも、です。)

そして、汚れを確認して、洗濯です。

洗濯は、すべて私どものような、クリーニング屋へ丸投げされるというのも一つの選択肢ではありますが、費用もかかってしまいます。そこで、ご家庭で、洗えるものと、どうしてもクリーニングに出した方がいいものを区別して、効果的に、効率よく、後片付けできるよう考えてみたいと思います。

 

大きく、着物類と小物類と分けてみましょう。

着物類は、着物や襦袢、帯です。

小物類は、着付けの際に使用する小物です。ざっと、下着・足袋・帯締め・帯揚げ・紐類・付け衿などでしょうか。

 

そして、ご家庭で洗えるものは、小物類。これは、比較的簡単に洗えますので、ご家庭で洗いましょう。木綿や化学繊維素材のものは、洗濯機で洗っても大丈夫ですが、手洗いが無難です。絹製品はクリーニングに出された方がいいかも。

着物類は、基本的に、クリーニングに出された方がいいです。ここで、小物類ですが、着物につけている付け衿などは、外して手洗いでもいいですし、絹製品であれば、着物と一緒にクリーニングがいいでしょう。

 

ここで、洗うタイミングの問題ですが、着用された後、毎回毎回、洗っていると莫大な費用がかかりますね。

そこで、私は、こう提案させていただいています。

『この後、1年から2年後に、着用されることが決まっているならば、次回の着用後に洗いましょう。もし、ご予定がないのならば、洗って、きれいにし、憂いのない保管に努めましょう』と・・・。

何もしないで、数年間タンスの中に入れっぱなしにすると、着物がカビシミになる可能性があります。

カビシミにならないようにする第一は、着物や衣類についたカビの胞子(種)を取り除くことです。そして、カビが発育する栄養素(食べこぼしや食べ汁、泥や雨水など)を取り除くことです。

これらを、洗い落しておけば、カビシミの可能性は低くなりますね。

 

着物の後片付けは面倒なことかもしれません。しかし、着用された着物をこの後どうするのか、という想定をすることで、頭の中が整理され、するべきことが見えてくるのかもしれませんね。

 

嵯峨乃やの着物クリーニング

嵯峨乃やの着物クリーニング

 

嵯峨乃やバナー180×88

振袖が、未婚女性の礼装であるので、成人式などの正式な場では、振袖を着られる方が多いわけですね。

では、そのほかの着物は、どういうときに着るのがいいのでしょうか。

以前、この「嵯峨乃やの日記」で、書いておりましたので、再度、確認させていただきます。

 

着物を着る目的で区別するなら、礼装・略礼装・正装・街着という四種類になるでしょうか。

礼装は、  着物の種類1(2012年3月3日掲載)で紹介しました。

略礼装は、着物の種類2(2012年3月4日掲載)で。

正装は、  着物の種類3(2012年3月5日掲載)。

街着は、  着物の種類4(2012年3月6日掲載)にて、紹介いたしました。

 

少々、小難しいですが、着物には、格があり、間違えると、少々嫌な思いをされるかもしれませんので、覚えておいてほしい基本のことです。

こんな方は、まずいらっしゃらないとは思いますが、「ジーンズで結婚式に出席しない」ということと同じことです。

 

街着と呼ばれる小紋の着物

街着と呼ばれる小紋の着物です

 

嵯峨乃やバナー180×88

振袖を調べてみますと。

『振袖(ふりそで)は、未成年の者が着る和服。袖の「袂」(たもと)が長いためにこの名がある。現在では未婚の女性が、裾模様の黒留袖や色留袖、訪問着に相当する格式の礼装として着ることが多い。なお、振袖を着用する機会として、現在もっともポピュラーな場は成人式であり、それに次いで結婚式の披露宴である。』(Wikipedia 振袖)

袖に腕が入る方向に対して垂直方向の袂(たもと)の長さを袖丈というのですが、その袖丈が長い着物ですね。言葉で説明すると、難しくなります。(^^ゞ

振袖は、その袖丈の長さにより「大振袖」(袖丈114cm前後)、「中振袖」(袖丈100cm前後)、「小振袖」(袖丈85cm前後)に分類されます。

成人式で着られている振袖は、「中振袖」(ちゅうふりそで)。花嫁衣装に使われるのは、「大振袖」(おおふりそで)です。

未婚の女性の礼装(正装)として着る振袖は、十三まいり(数え年13歳)をして、その年齢を祝うときから、結婚するときまでの着物ですね。正装といいましても、留袖は家紋をつけたり、柄の範囲に制限があります。ところが、振袖は、着物全体を柄にできます。未婚の若い女性の華やかさを表現することができるような素敵な着物がたくさんありますね。

このお正月のテレビ番組でも、たくさん見させていただき、改めて、素敵だなぁと思いました。

そして、来週初めには、成人式が各地で行われますね。

笑顔あふれる若者の晴れ姿に、今年もうっとりしそうです。そして、楽しみです。

 

嵯峨乃やの振袖撮影

成人式を迎える振袖姿は素敵ですね

 

 

嵯峨乃やバナー180×88

いつもお世話になっている着付け教室の恵雅文化教室様の忘年会に参加させていただきました。

日頃の感謝をこめて、写真撮影をいたしました。(^^)

恵那峡にある水半茶寮にて。

たいへん素敵なところで、着物がたいへんに合います。

着物で忘年会3 着物で忘年会1

着物で忘年会2 着物で忘年会4.JPG

着付け教室の先生、生徒様なので、着こなしや御振舞は、日本の女性美を追求されています。

言葉にならないくらい、素敵です。

着物で忘年会

ありがとうございました。とても楽しいひと時でした。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

エレガントな着物ライフをご提案します    嵯峨乃や

先日、お客様と話しておりました。「まったく、着物のことがわからないので、教えてください。」との内容でした。

いろいろ話を聞いていると、ポイントは、二つでした。

①着物の扱い方

②着物のTPO

に、集約されることだと感じました。

確かに、着物が一般的になっていないこの時代になってくると、タンスを開けた瞬間、出すことをためらう方が多いのではないかと思いました。

そこで、私は、できる限り、わかりやすく、この「嵯峨乃やの日記」で、ご紹介を繰り返ししようと思いましたので、参考になさってください。

 

お客様との会話の中で、「きれいに置いておくと便利な着物はなに?」ということだったので、もう一度、着物の種類をおさらいしておきましょう。

紹介いたしました「嵯峨乃やの日記」では、

着物の種類1

着物の種類2

着物の種類3

着物の種類4

です。

 

そして、着物のたたみ方でした。こちらも、日記に書いておりました。

着物をたたむ

ただ、ほかのサイトを見ながら、やってみたそうですが、どうもうまくいかなかったそうです。着物をたたむことは、実際に実地で習った方が、簡単かもしれません。

お客様には、教えにきますので、ご都合のいい時を連絡してくださいと、お約束をさせていただきました。

これは、webでは、非常に伝えにくいことですね。(^^ゞ

 

少しでも、着物に慣れていただき、着物ライフを楽しんでいただく事が、私の喜びであります。

 

エレガントな着物ライフを応援します嵯峨乃や

 

エレガントな着物ライフをご提案します    嵯峨乃や

着物をたたみます。

 

着物は、長方形で、縦に長くて、それに必要以上に袖が出っ張っています。たたみにくいですね。

 

ただ、折り筋がついていますので、その通りに折っていけば、きれいにたためます。

が、身長と同じサイズの長さがあるため、広い場所が必要だったり、時間がかかったりします。

 

そこで、ちょっとラクで、狭いスペースでも平気なたたみ方をご紹介します。

私は、このたたみ方で、半畳くらいのスペースでたたみます。

着物たたみ方1

裾からたたみます

まずはじめは、袖を気にせず、裾(すそ)からたたみます。右の脇を折りたたみます。

 

着物たたみ方2

まず、衽(おくみ)をたたみます

そして、右の衽(おくみ)をたたみます。

 

着物たたみ方3

左右の衽を合わせます

左の衽(おくみ)を、先ほど折った右の衽(おくみ)と合わせます。

 

着物たたみ方4

左右の脇を合わせて折りたたみます

左の脇の折り筋を持って、右の脇の折り筋と合わせます。

 

着物たたみ方5

左右の衿を合わせます

裾をちょっとたたんで、次は上へ移ります。

左右の衿を合わせます。

 

着物たたみ方6

長い衿をきちんと合わせて整えます

衿をきちんと折りたたみます。首周りの衿部分にも折り筋がついていますので、その折り筋どおりに折り込みます。

 

着物たたみ方7

左袖を上からかぶせて折りたたみます

 

そして、左の袖を衿の上からかぶせるように、持ってきます。

これで、左側部分の着物がたためました。

 

着物たたみ方8

裏返して右袖を整えます

着物をひっくり返します。そして、右の袖をきれいに整えます。

 

着物たたみ方9

もう一度返して伸ばせば出来上がり

そして、もう一度もとに戻して、裾をきれいに伸ばして、たとう紙に入る大きさにすれば、出来上がりです。

 

着物たたみ方10

きちんとたとう紙に入れます

 

たとう紙に入れて、保存しましょう。

たとう紙をTATOO紙と書けば、今風で、かっこいいかも・・・(^^ゞ。(一昨日のコメントで、いただきました~)

 

たとう紙についての記事は、

嵯峨乃やの日記たとう紙をご参考になさってください。

昨日からの続き。

 

④引き出しに入っている着物の順番を変えてみてください。

湿気は、重いので下の方に溜まりやすいです。ですから、ずっと、同じ位置に置いておくのは、カビなどにやられやすくなります。

 

 

⑤そして、もし、カビシミになっている着物があったら、別に保管します。きれいな着物と一緒にするのは避けた方がいいです。

まだ手を通していない着物が、上下にカビシミになっている着物と一緒に引き出しの中に入れていたために、カビが生えていたという事例があります。

もっとも、カビシミになっていたら、何らかの手を施した方がいいので、専門家に相談するかなど、保管というより、別にしておく方がいいですよね。

 

 

⑥いざという時のために、喪服だけの引き出しを作っておきます。喪服、襦袢や、小物類(足袋、紐など)を一つの引き出しに完結して入れておきます。

着物で、いざというときは、喪服ですね。準備期間の少ない中、あっちこっちから出してくるのは、とっても手間です。一つの引き出しに喪服の着物だけというのは、もったいないかもしれませんが、慌てないためにも、是非お勧めです。

 

 

ざっと、こんなところでしょうか。

 

次は、着物のたたみ方を紹介したいと思っています。

私も、そうなんですが、着物を大きく広げられるスペースがありませんので、狭いスペースで、着物をたたむ、やり方です。

着物をタンスにしまう

着物を美しく着ていただくために。

 

 

エレガントな着物ライフをご提案します      嵯峨乃や

タンスから、着物を出されたら、タンスにしまわなければなりません。

 

これが、またまた面倒な作業ですね。(^^ゞ

 

出したはいいが、しまうことを考えると、「ちょっと、一歩を踏み出せない。」という方も多いのではないでしょうか。

 

魔法のような方法はありませんので、また、同じようにしまうことしかないのです。(^^ゞ。

が、せっかく出してみたのですから、ここで、気をつけたいポイントを書いてみたいと思います。

 

①保存剤(防虫剤や防湿剤)は、この機会に交換しておきましょう。

防湿剤は湿気を調節してくれればいいので、特に気を使うことはありませんが、防虫剤は、混ぜると危険ということもありますので、これから入れる防虫剤は、ピレスロイド系がいいと思います。

詳しくは、嵯峨乃や「着物保管(防虫剤編)」をご覧ください。

 

 

②そして、たとう紙です。たとう紙に、虫が卵を産みつけたり、カビの胞子がついていたりすることがあります。また、長年、タンスに入っていると、たとう紙もくたびれてきます。

ですので、たとう紙を日に当てて、乾燥、殺菌をしましょう。くたびれたたとう紙は、交換されるのがいいと思います。

 

 

③タンスの引き出しも、天日に干して、きれいにされるといいと思います。

また、汚いからと、水で拭いたり、洗ったりしないほうが良さそうです。水分で、木が膨張したり、縮んだりします。そこから、割れてきたり、歪んできたりしますので、タンスは、乾拭きです。

 

ちょっと長くなりそうなので、次への連載にします。

着物をたとう紙に入れる

たとう紙がくたびれていたら、きれいなたとう紙に交換されるのがいいです

 

エレガントな着物ライフをご提案します     嵯峨乃や

さて、タンスを開けてみると、どうでしょう。

 

いろいろ発見があるのではないかと思います。

 

「こんな着物を持っていたんだなあ。」

「お母さんからもらった、着物だわ。」

「そういえば、おばあちゃんがいつも着ていた着物だ。」

などなど。

 

思い出がたくさん蘇ります。楽しいひと時があるはずです。

 

それを楽しんだ後は、さぁて、着物の確認です。

 

まずは、衿(えり)です。ファンデーションがついていたりします。

 

そして、前身頃(着物の左側の前の部分)を見てみましょう。食べこぼしなどでよごれているかもしれません。

 

そして、袖(そで)です。着物の中でも出っ張っている部分ですから、何かにぶつかって、よごれているかもしれません。また、袖口は、一番よごれやすいです。

 

裾(すそ)のよごれ確認もしてみてください。

 

この辺りくらいでカビなどが発見されなければ、しめたもの。カビシミなどのよごれはないかもしれません。(^^)

 

こんな確認を一枚一枚やっていただくと、着物の数もありますが、数時間のこの作業で、虫干しをしたくらいの効果があると考えます。

 

タンスを開けて、たとう紙から出し、着物を外の空気にさらすことで、「時間のない方の虫干し術」が実行できるはずです。

 

是非、試してみてください。

 

次は、しまい方の考察です。

縮緬の着物650

着物をタンスから出して確認してみましょう

 

 

エレガントな着物ライフをご提案します    嵯峨乃や

皆さんが、タンスを開ける時って、いつなんだろうと考えてみています。

 

事実、タンスは収納するためにあるものですから、頻繁に開けることはないですよね。

これは、理にかなっています。

ただ、衣服を着用したり、着用した衣服を片付ける時は、必ず開けます。これも、当然のことであります。

 

そうすると、着用をする機会がない衣類は、タンスの中にずっと入りっぱなしになってしまいます。とても、残念なことです。

 

特に、着物は着る機会がないから、タンスの中に眠ってしまうことになったりするのではないでしょうか。

 

何十年も、タンスの中に入ったままの状態になっているのではありませんか?

 

数十年ぶりに見た着物が、カビシミだらけだった着物を私は、幾度となく見てきました。タンスを開けてないから、たぶんカビの温床になっていると思い、「恐くて開けられない。」というお客様もいらっしゃいます。

 

ここで、提案です。

まず、勇気を出して、タンスを開けてみましょう。

そして、その後のことは、考えるとして、第一歩は、「タンスを開けてみること」です。

 

そして、その後のことを、少し連載してみようと思います。

簡単な対処、きれいな保存を続けること、再利用、などなどを考えてみたいと思います。

着物クリーニング嵯峨乃や着物

勇気を出して、開けてみると、新しい発見があるかもしれません

 

エレガントな着物ライフをご提案します    嵯峨乃や

今年に入ってから、お客様の振袖を、丸洗いや仕立て直し、染め直しなどを、数件させていただいております。

 

お祖母さまやお母さまが着られた思い出の振袖を、来年の成人式に着れるようにするために、ご依頼があります。

 

日本の伝統の着物であるからこそ、何年たっても、着用ができます。

 

また、思い出の着物だからこそ、またまた、新しい思い出が重ねられていくものですね。

 

嵯峨乃やの日記お母様の着られた振袖を着る(2012年3月30日掲載)にも、書きました。ご参照ください。

 

10月に入り、そろそろタンスの中の振袖をご準備されはじめられる頃でしょうか。

成人式振袖

2012年 恵那市成人式会場にて

 

こんな素敵な笑顔が、来年も見られることでしょう。

 

楽しみです。(^^)

 

 

そして、せっかくの晴れの日、シミがついた振袖では、気持ちが半減してしまいます。

この時期にタンスから出して、確認をしてみてください。

もし、シミなどが見つかれば、ご相談ください。

シミは落とすことができるかもしれません。

この時期なら、間に合うかもしれません。

 

 

エレガントな着物ライフをご提案します     嵯峨乃や

着物は、一枚の布からできています。

 

嵯峨乃やの日記では、

「絵羽模様」

「着物の各部名称」をご参照されるとわかりやすかもしれません。

 

着物のリフォームでも、そうですが、洗い張り、仕立て直し、染め直しなどは、着物をほどき(解体して)、行います。

 

ちょうど、留袖を解く機会がありましたので、紹介します。

着物を解体 留袖500×333

着物を解体すると・・・

たくさんの布のパーツになってしまいます。

着物を解体 袖500×338

袖は一枚の布になります

これは、袖です。

着物を解体 衿500×333

衿も長い一枚の布です

衿も、長い布になってしまいます。

着物を解体 絵羽あわせ500×347

身頃の絵羽を合わせてみました

絵を合わせてみました。留袖の前身頃(まえみごろ)の下の方には、柄があり、生地を超えて、柄がつながっているので、縫い代を含めて、柄がつながるように、生地が作られます。

着物を解体500×333

たたんでしまうと、コンパクトになります

 

この留袖は、仕立て直しされるために、数名の職人さんの手に渡っていきます。

 

素敵な着物に生まれ変わって、帰っておいで。(^^)

 

 

 

エレガントな 着物ライフをご提案します     嵯峨乃や    

塩瀬(しおぜ)とは、生地の名称で、厚手の羽二重ことを言います。

塩瀬羽二重(しおぜはぶたえ)ともいわれ、新潟県の五泉地方で多くつくられています。

 

つるりとした感触で、実際に締めてみるとあまり滑らず、とても扱いやすい素材です。

 

そして、なぜか「塩瀬の帯」というと、「塩瀬の染め名古屋帯」のことを言います。

 

この帯がたいへん「使える帯」で、季節感を感じさせない柄ですと、真夏以外ずっと使えます。

暑苦しくなく、寒々しくない帯です。

 

ただ、模様柄がワンポイントである場合が多いのです。

模様が染められているのは、帯を締めたときの前面とお太鼓部分のみというような帯です。

 

これは、着付けに慣れていない方は、とても危険ですよね。

 

模様をちょうど前に来るように締めたりしなければならないということですね。

 

まだまだ、残暑厳しく、夏素材の帯はちょっと気が引けるようなこれからの時期、たいへん重宝なのではないでしょうか。

塩瀬

雪をまき散らしたような柄ができるので、「吹雪」と呼ばれています。

 

ちょっと、ご紹介させていただきます。

 

「叩き染め」という手法です。

これは、蝋を温め、筆などに含ませたものを棒で叩きながら糊を落とす事から、そう呼ばれています。

 

叩きと染めを何度も繰り返す事により、彩りに濃淡が生まれます。

ふわりとした印象や、跳ねた印象が特徴です。

 

 

そして、「撒き糊散らし」という手法です。

これは、乾燥させたもち米糊を小さく砕き、粉状にしたものを均一に撒き、防染して染め抜きます。

 

この粒は、鋭角的で濃淡が見られません。

 

 

「吹雪」をかけると、単に一色で染めている着物に比べると、着物に柔らかさが出ますね。

 

ただ、この着物に、大きなシミがつくと、シミ抜きはちょっと、たいへんです。

また、ところどころに変色が出たりすると、直しは、またまた、たいへんです。

 

吹雪の部分がなくなったりします。

手直しは、慎重にさせていただいております。

着物 吹雪

吹雪

夏真っ盛りにこんな日記を書いていると、遅れているな、と言われそうですが。

遅ればせながら、夏のお祭りや花火の時に、今、目を楽しませてくれている浴衣について、書いてみます。

 

2012年の浴衣のキーワードは、

「古典柄」「着物風アレンジ」「楽チン」だそうです。

 

 

「古典柄」は、朝顔や蝶々、金魚などの伝統的な柄が、人気だそうです。

また、藍染めなどの、紺色の着物も流行っているそうですね。

 

 

「着物風アレンジ」は、帯にレースのヒラヒラをつけて、帯揚げ風に見せたり、半幅帯ではなく、袋帯くらいの幅の帯を締めて、いろんな結び方をして楽しんだり、帯締めをして、着物っぽく着てみようというのだそうです。

浴衣2  浴衣1

 

こんな感じになるのでしょうか。

可愛いですね。(^^)

 

 

「楽チン」は、一人で着れるように、おはしょりも縫って作ってあり、ワンピース型になっているそうです。

帯結びは、初めから出来ていて、帯は簡単に、ゴムで止めたり、マジックテープで止められるようになっているそうです。

 

 

さて、夏のイベント真っ盛りです。

浴衣を着て、着物生活を楽しみましょう。(^^)

浴衣3

さて、いよいよ最後のヤケについてです。

 

ヤケると、着物の色が変色してしまいます。

 

何でヤケるのかといいますと、その原因は、光や空気中の化合物です。

 

日ヤケは、何となくわかりますが、ガスヤケと呼ばれるヤケもあります。

ガスヤケは、酸化窒素ガス(NOx)や亜硫酸ガス(SO2)が原因と考えられています。

石油ストーブやガスヒーターを使う部屋や、屋外の排気ガスの入りやすい部屋で保管されておられる場合に起こりやすいようです。

 

ガスヤケは、タンスの中の空気を入れ替えをし、こまめな「虫干し」をすることで、避けられます。

 

タンスの中の空気の入れ替えが大事になります。

 

また、「虫干し」のときには、日ヤケを避けるために、着物を裏返しにして、日陰で、電器も消して行うようにしてください。

 

ただ、もし、ヤケを発見した場合は、色補正の技術は、整っていますので、ご相談ください。

着物クリーニング嵯峨乃や3

虫干しをすることで、着物の変色は避けられます

続いて、カビについての検討です。

 

カビは、人間の目には、見えないくらいの小さな胞子(種)をまき散らしています。

そこらじゅうに飛んでいますので、着物を着用すると、恐らく、カビの胞子が付着していると考えられます。

 

その着物をそのままタンスの中に片付けると、カビは生育を開始します。

 

片付けるときは、払い落としたり、洗ったりして、カビの胞子を取り除く必要があるかと思います。

 

また、カビは、湿度が60%を超えると活発に動き出します。

 

そこで、この時期の「虫干し」は、湿気をこもらせない、湿気を取り除くために行うのがいいと思います。

 

梅雨時期に、上がった湿度を、下げることですね。

 

タンスを開けて、風を通すだけでも、効果はあると思いますし、着物を広げて、陰干しすると文句なしです。

 

ましてや、最近の住宅は、密閉されたおうちが多いので、何もしなく(着物を出したりしなく)、そのままタンスの中に放置すると、カビの思うつぼとなります。

 

この時期の虫干しは、防カビに最適です。(^^)

着物クリーニング嵯峨乃や帯

少しの手間で、カビシミは抑えられます

着物を保管していて、ショッキングな出来事は、

虫食い・カビシミ・色ヤケ

ですね。

 

高価な着物が、着られなくなってしまいます。

そのショッキングな出来事を避けるために、考えてみます。

 

害虫の被害、これは虫食いです。

害虫には、ウールや絹などの動物性の繊維を食べて、成長する虫がいます。ヒメマルカツオブシムシなどの害虫です。

 

この害虫は、幼虫の時に、動物性の繊維を食べます。

成虫になると、マーガレットなどの花の花粉を栄養にします。

 

卵を産み付けるのは、成虫後、すぐに産卵します。

幼虫の栄養となる動物性の繊維のある場所に産み付けられます。

その後、成虫は、外に出て、植物のまわりにいて、一生を終えます。

 

タンスの中などに残された卵は、やがて孵化し、幼虫は、着物の繊維を食べながら、成長していきます。

この時に、着物の虫食いが発生します。

 

時期的には、産卵が、初夏。

幼虫は、越冬し、タンスの中で育ちます。

成虫は、夏に野外で生活します。

 

では、駆除はどこですればいいのか、となります。

 

夏期の虫干しの間に、着物に産み付けられた卵を払い落とすことがよさそうです。

 

幼虫になる前の卵を、除去できれば、虫食いの被害は最小限に抑えられると考えられますね。

着物クリーニング嵯峨乃や着物

虫食いを避けるには、虫干しで害虫の卵を払い除きます

 

最近、「着物女子」と呼ばれる方々が、和服を着て、街に繰り出しておられるそうです。\(^o^)/

 

20代〜40代の女性が、着物を着て、ランチをしたり、パーティーをしたりされるそうです。

 

着物を愛される女性が、着物を着て、街を歩き、友人方々と楽しくひとときを過ごされる。なんて、素敵なことなのでしょう。

 

着物を着られる方が多くなると、日本の文化が継承されているんだなぁと、嬉しくなります。(^^)

 

「着物女子」と言う言葉は、何か新しさを感じますね。

最近の言葉で、「女子会」と聞くと、女性が元気で、素敵に集っておられ、爽やかな感じがするのは、私だけでしょうか(^^ゞ。

私が、男だからかもしれませんが、とても興味をそそります。

「女子」という言葉に、憧れているのかも・・・(^^ゞ。

 

そう思うと、「着物女子」とは、うまく命名したなぁ〜と感動を覚えた次第です。(^^)

 

とにかく、最近、着物を楽しむ方が、増えているようですね。

 

ちなみに、男性の着物愛好者は、「和服ダンディー」と呼ばれているそうです。

なんか、かっこいいですね。(^^)

 

「着物女子」「和服ダンディー」。素敵な新語だと思いました。

成人式振袖

2012年1月8日 恵那市成人式会場にて

皆さん、可愛いですね。着物っていいですね〜。\(^o^)/

着物の製法から大きく分けると、「染め」と「織り」の着物に分かれます。

 

具体的に言うと、

 

生地を織ったあとに、柄や地色を染めた着物を、後染(あとぞめ)といい、「染めの着物」と言われます。

 

その反対に、絹糸を先に染めて、そのいろんな色の糸を使って織った着物を、先染(さきぞめ)といい、「織りの着物」と呼ばれます。

 

格で言うと、「染めの着物」の方が高く、「織りの着物」の方が、格が落ちます。 

 

綸子

 

「染めの着物」は、縮緬(ちりめん)や、綸子(りんず)、絽(ろ)、羽二重(はぶたえ)が、代表の生地です。

 

後で染めますから、白い布でないとなりませんね。

 

縮緬や綸子は、白生地(しろきじ)とか、染下生地(そめしたきじ)と呼ばれています。

 

この生地に絵柄を描いたり、染めて、着物にしたら、留袖や振袖、訪問着、といった着物になっていくということです。

 

置賜紬

 

一方、「織りの着物」は、お召し(おめし)、紬(つむぎ)、紗(しゃ)が、代表の着物です。

 

格ということでは、低いですが、様々な織りの技法を使って、仕上げられた、絣(かすり)柄など、オシャレが楽しめる着物ですね。

 

着物の種類で言うと、街着(まちぎ)の中に入りますが、公式でない普段着として着物を楽しむなら、「織りの着物」ですね。

 

作り方からの着物を種類分けしてみました。(^^)

 

着物の各部分の呼び名をご紹介します。

 

ちょっと覚えておくと、便利かもしれません。

 

 

着物名称(前).jpg前から見た図です。

難しい漢字が並びますね。

 

ポイントは、それぞれの寸法です。

 

身長は、個人で様々ですから、身丈(みたけ)は、重要です。おはしょりをするので、だいたい身長が、身丈の寸法になります。

 

幅も重要で、胴回りの一番太いところ、つまりヒップの寸法で、衽(おくみ)と合わせて、着物の幅になります。

 

そして、重ね着ですから、袖幅(そではば)と袖丈(そでたけ)は、下に着る襦袢と寸法が合っていなければなりません。

 

 

 

着物名称(後).jpg

 

後ろから見た図です。

 

 

後ろの幅は、二枚の身頃(みごろ)、つまり、衽(おくみ)という布はありませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着物は、一枚の布を各パーツにして、縫い合わせてつくりますので、各部分(各パーツ)に名前がついてます。

 

それが、わかりやすくも、難しくも、なっていますね。

 

それにしても、漢字は、難しいですね。(^^)

 

着物の構造上では、袷(あわせ)と単衣(ひとえ)に分かれます。

 

構造上といいますが、季節の移り変わりで、着物の装いが変わるということです。着物は基本的に、素肌にそのまま着るわけではなく、重ね着をしていきますから、寒暖での違いと思っていただければと思います。

 

洋服でも、シャツを着たり、セーターを着たり、ジャンパーになったり、はたまた、半袖や長袖と変わっていくのと同じです。ただ、着物は、袖丈の長い短いが、年齢よって変わるだけで、基本的な形は同じ(半袖、長袖がない)なので、重ねることで、季節に合わせた装いになるということです。

 

袷の着物袷(あわせ)とは、裏生地のついている着物です。

 

裏生地は、胴裏(どううら)と八掛(はっかけ)と呼ばれています。

 

胴裏は、着用した時には、基本的に見えませんが、八掛は、着用した時に、チラっと見えます。

 

八掛は、着物の裾(すそ)に使われています。チラっと見えるので、あえて、胴裏とは違う生地で、オシャレに、チラリズムを楽しんでおられる方も多くいらっしゃいます。(^^)

着用時期としては、寒い時期(10月頃から5月半ばくらい)です。

 

 

単衣の着物

単衣(ひとえ)は、袷に対しての着物で、裏生地のない着物です。

 

もちろん、長襦袢を着て、重ね着します。

 

着用時期は、5月〜6月、9月くらいです。

 

単衣の中でも、さらに薄い、薄物(うすもの)と呼ばれる着物があります。

薄物とは、浴衣(ゆかた)や、絽(ろ)、紗(しゃ)という着物です。

絽、紗と呼ばれる着物は、織り方を工夫して、糸と糸の間にすき間が開くように、織ってある着物です。

 

捩り織り(もじりおり)、からみ織り、といいますが、経糸(たていと)がよじれる中に、緯糸(よこいと)を通していくと、すき間ができ、通気性がよくなります。

(言葉だけだと、とってもわかりにくいですね。(^^ゞ。

すみません。わかるように画像研究して、後日の、日記の課題にします。)

 

そして、浴衣です。

 

木綿で作られていて、汗をかいても、その後の処理がしやすいです。現代は、化繊でできた浴衣も安価で、手頃に出回っていますね。

 

言葉の通り、もともと、湯上りに着た着物です。ですから、浴衣は、素肌に着るものですね。

 

浴衣は、長襦袢を着ません。(重ね着しないということですね。)

 

が、しかし、お出かけの際は、素肌にそのままではなく、肌襦袢(はだじゅばん)や、裾よけ(すそよけ)などで、汗や暑さ対策をしてください。

 

薄物の着用時期は、7月〜8月の、盛夏の時期です。

着物の種類がわかったところで、次に、帯の種類を紹介します。

 

帯は、単に締めるためのものではなく、歴史の変遷の中で、結び方や見せ方など、着物を着るには、非常に重要なものです。そのため、着物と同じように、格があり、着物に合わせて、使用します。

 

種類には、丸帯(まるおび)、袋帯(ふくろおび)、名古屋帯(なごやおび)、半幅帯(はんはばおび)と、あります。

 

 

丸帯の画像.jpg

丸帯です。

格は、一番上です。

織り上げたときは、倍の幅になっていて、仕立てるときに半分に折って、仕立てます。表も裏も同じ織りになっているということですね。

礼装の時に使いますが、最近では、花嫁衣裳の帯に使われる、くらいでしょうか。豪華で、手間もかかるため、大変高価な帯です。

 

 

袋帯の画像.jpg

袋帯です。

格としては、二番目ですが、こちらが一般的になってきています。

丸帯を簡素化した帯です。

表と裏を筒状に織りあげた「本袋帯」と、表地と裏地を縫い合わせた「縫い袋帯」があります。

最近では、留袖、振袖などの礼装用には、この「袋帯」が使われます。

一般的な帯になっています。

 

 

 

 

名古屋帯の画像.jpg

次に、名古屋帯です。

結び目の「お太鼓」(おたいこ)を作るのに、簡単に結べるように、あらかじめ折り曲げて、幅も変えて、仕立ててあります。

 

明治時代に名古屋で開発された帯なので、名古屋帯と呼ばれています。

格としては、下ですが、喪服の一重太鼓用の名古屋帯というのもあり、お太鼓結びは、この名古屋帯が使われます。

 

 

半幅帯の画像.jpg

半幅帯です。

上記の帯の半分の幅の帯です。

公式の場では、羽織(はおり)や掛下(かけした)など見えないところに使われます。が、一般には、浴衣(ゆかた)や紬(つむぎ)、ウールの着物などで、自由な結び方をしたりして、楽しめます。

 

着物の種類の中でも、街着(まちぎ)の着物に使う帯です。

そして、街着です。

 

普段着として、カジュアルに着れる着物です。

具体的に上げてみると、「付下げ」「小紋」「紬」「浴衣」などでしょうか。

 

これらは、正式な会合での着物ではありませんから、色のコーディネートや、どんな柄で、何と合わせなければならないというような決まりはありません。

普段着として、ちょっとしたお出かけに着ていける着物たちです。

 

その中でも、「付下げ」は、「訪問着」の略正装として使えますので、ちょっとしたパーティーなどにはいいかもしれません。

 

ただ、「付下げ」は、以前に、この「嵯峨乃やの日記」で紹介させていただきましたが、「訪問着」との区別がつきにくくなってきており、堂々と「付下げ」を「訪問着」だ難しく考えなくてもいいですが、染めや柄の描写、仕立ての手間などで、格の高い順、つまり高価な順から、訪問着、付下げ、小紋、となっていくということです。

 

簡単に、その違いを書いておくと、

 

「訪問着」は、絵羽模様になっている着物で、購入するときは、仮仕立てしてある着物になっており、本仕立てするときに、柄のつながりや、地色の補正をしたりして作られる着物です。

 

付下げの画像.jpg

 

 

 

 

 

「付下げ」は、柄が全て上を向いている着物です。付け下げ模様とも言います。最近では、絵羽模様になっている「付下げ」もあります。また、購入するときは、反物で買って、仕立てをして、着物にします。要は、仮仕立てはしていない着物です。

 

 

 

 

 

小紋の画像.jpg

 

 

 

 

 

 

「小紋」は、絵柄が、上下バラバラになっています。絵柄を上下のない絵柄にデザインしてしまいますと、上下関係なくなってしまいますから、絵柄としては、いい柄なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

難しく考えなくてもいいですが、染めや柄の描写、仕立ての手間などで、格の高い順、つまり高価な順から、訪問着、付下げ、小紋、となっていくということです。

 

「紬」は、この「嵯峨乃やの日記」で「置賜紬」を書いたことがあり、ちょっと参考にご覧になってください。

 

そして、「浴衣」です。

これは、皆さんご存知のとおり、夏の着物ですね。下着(襦袢)を着ないで、そのまま、素肌に着る着物です。

「浴衣」が、一番簡単に着れそうですね。

それと、素肌に着ているということは、ある意味、夏の勝負服かもしれませんね。\(^o^)/

 

         正装という区分での着物です。

訪問着の画像.jpg

 

着物としては、「訪問着」です。未婚者は、「振袖」になります。

 

「訪問着」とは、絵羽模様という、着物の中で絵柄がつながっているのが特徴の着物です。

 

絵羽の作り方は、最初に生地を採寸通りに裁断して仮縫いし、着物として仕立てた時点でおかしくならないよう絵を描きます。

その後、再びほどいて染色作業をする、というとても手をかけて行います。

柄は、帯の上にも下にも柄があり、そのすべてが縫い目をまたいで(絵羽模様ですね)つながるのが特徴です。

 

ですから、「訪問着」は、肩から袖、身頃に、そして、後ろに柄があります。

そして、紋がありません。

そのため、格がひとつ下がると言えるかもしれません。

 

正装ですから、披露宴や正式なパーティーなどに着る着物です。

紋が入っていないだけで、礼装の格からは下がりますので、格式のある集まりには向いてはいませんが、相手に失礼になりませんので、「訪問着」を持っていると、たいていの集まりには、大丈夫かと思います。

 

便利な着物は、「色無地」と「訪問着」かと、思います。


 

さて、略礼装です。

 

意味は、礼装に準ずる着物、ということになります。

礼装より、かしこまらない着物ですね。

 

正式なお茶会や入学式、卒業式などでしょうか。

 

これは、「色無地」がそれになります。

 

紋を一つ、「一つ紋」を背中につけて、正式な場所にも着ていけるようにしたりします。

 

「色無地」ですから、一色の色で染めて、絵柄の入っていない着物です。

絵柄とは、後から柄を施したという意味です。織りの中で、絵柄に見えるような「色無地」もあります。

 

ちなみに、黒一色は、「喪服」ですね。「喪服」は、紋が5つ入って、礼装になります。

 

色無地画像.jpg

「色無地(いろむじ)」。

 

 

紋が入っていないと、おしゃれ着にもなる着物です。

 

ミセスが一着持っていると、正式な場でも、ちょっとした集まりでも使える重宝な着物です。

 

一着持っていると安心だ、と聞きます。

 

 

まず、着物の種類を覚えましょう。

 

着物には、格がありますので、TPOに応じて、着る着物が違ってきます。

 

格と言われると面倒ですが、ここは、日本の歴史の中で習慣や、慣例の中で生まれてきたものなので、あきらめて、従いましょう。(^^)

 

格で言うと、第一礼装、略礼装、正装、街着と、目的に応じて着る着物が変わります。

 

第一礼装は、格が一番高く、冠婚葬祭や記念式典などに着る着物です。

「留袖」がそれにあたります。

未婚の方は、「振袖」です。

留袖には、黒・色(黒以外の一色)と、ありますが、どちらが上ということはありません。皇室では、色留袖が第一礼装になっています。

衿の下から、後ろにかけて、柄を入れた着物ですね。

家紋を付けた着物です。

 

                留袖画像.JPG               振袖画像.jpg

                             留袖               振袖

 

ここまでは、おそらく皆さんご存知でしょうから、簡単ですね。(^^)

 

続きは、次回に…

 

先日、ヤングミセスの方と話しをしていました。

年齢は、20歳代後半くらいの方でしょうか…。

 

その方がおっしゃるには、「着物を着たいと思うんですが、よくわからなくて、それに、決まり事や着物用語も難しいですよね。」と。

続けて、「着物の下に着る…なんでしたか?ああ、長襦袢、でしたっけ?襦袢も着物に合わせてないとダメなんですよね。」「着物に興味があるんですけど、一人で着れないし…」

というような、お話しでした。

 

興味があるのに、難しいと感じると、遠のいてしまう…

とても、そのお客様に共感してしまいました。わかるような気がしてしまいました。

 

実際、着物に限らず、何に対してもそんなことが、人間の感覚の中にあるのかもしれませんが…

 

そこで、私は思いました。

せっかく、記事を書いているので、この場を使って、着物に慣れてもらえばいいんだ、と思いました。

 

もちろん、衣類ですから、ファッションやセンスなども関わってきます。そこは、個人の趣味がありますので、踏み込めはしませんが、基本的なことは、慣習などで決まったものやどうしても使わないとならないものもあります。

そういう部分なら書けそうだと思ったんです。

 

私もまだまだ未熟で、域に達してはいませんので、学びながらになりますが…

「着物は怖くない!!」と言ってもらえる日記を目指そうと思いました。

笑顔の成人式2012

縮緬

「ちりめん」です。

 

「縮緬」は、後練後染(あとねりあとぞめ)の織物です。

 

読者の方(いつもありがとうございます!)には、もうおわかりかと思いますが、つまり、精練していない糸(セリシンを取り除いていない生糸)で、織り、その後、染色した着物ですね。(^^)

 

生糸は、1本の糸では大変弱いので、糸を束にして、撚り(より)をかけて使います。

2〜3本の生糸を、ねじって、強い1本の糸にするわけです。

 

「よりを戻す」という言葉がありますが、ねじれた関係を戻すことなのでしょうか…(^^ゞ。

 

脱線を戻します。

その撚り糸を緯糸(よこいと)に使って、経糸(たていと)は、撚っていない糸を使って、織ります。

撚り糸は、右撚り、左撚りと反対に、撚った糸を交互に織り込んでいきます。

 

そして、精錬すると、撚った糸が、縮みます。

緯糸が縮むことで、「しぼ」という凹凸ができます。

これが、縮緬の特徴です。

 

有名な「縮緬」は、丹後ちりめんや、長浜の浜ちりめんでしょうか。

高級織物です。

西陣織

「にしじんおり」です。

 

京都の西陣で作られた織物のことを総称して、「西陣織」と呼ばれています。

織物の種類で言うと、先練、先染した糸を使って織った織物です。

 

精錬した絹糸を様々な色に染めた糸や、金銀糸や金箔などを使って、柄図案をもとに、最高の技術で織りあげた織物です。

 

その工程は、20を超え、すべて分業でされています。

つまり、その分野での最高の職人さんが、最高の技術を持って、一つの織物を仕上げるということです。

 

すごいなぁ、と思います。

 

私は、京都出身なのですが、西陣とは聞きますが、どの辺かがよくわからないんです。大体でしか、わかりません。

 

調べてみると、西は西大路通り、北は上賀茂、東は烏丸通り、南は丸太町通りに囲まれている辺りで、生産されている織物のこと、とありました。

これは、京都市内の中心部の1/4くらいの範囲です。

 

京都の歴史が長く、人や文化が集中していたため、織物を生産する職人や技術も集まって来たのでしょうね。

 

一言では、言い表せませんが、日本を代表する、最高峰の織物を継承していってもらいたものです。

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絽

「ろ」と言います。

 

夏用の着物として、使われます。

 

絽は、織り方のことで、捩り織り(もじりおり)とか、搦め織り(からめおり)をした織物です。

 

経糸(たていと)が絡まって、左右によじれる中に、緯糸(よこいと)を通して織ります。そうすると、糸の間に隙間ができます。隙間ができることで、通気性のいい織物ができます。

 

着物は重ね着をしますので、少しでも空気の通る織り方をして、夏の着物にしています。

 

最近では、夏用の「絽」は、化繊で作られた着物が多いようです。

 

夏は、浴衣ですよね。暑いですものね。

ただ、礼装として着なければいけない留袖や喪服などに使われていますね。

綸子

「りんず」です。

 

着物になる前の、白生地です。白い布生地ですから、この生地を染めて、着物にしていきます。

 

今までの、日記で言うと、後練、後染めの生地です。

つまり、生糸で織りあげた織物を、精錬(セリシンを取り除き)して、友禅染めや小紋染め、絞りや、無地染めなどをしていきます。

 

白生地は、縮緬(ちりめん)や、羽二重(はぶたえ)、綸子(りんず)などがありますが、織りの違いで、出来上がった織物の名前が違います。

 

綸子は、繻子織(しゅすおり)と言って、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で、地紋を作っていきます。

 

サテンと言うと、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?繻子織を英語表記すると、サテンです。

経糸を表面に出すことで、模様を作っていきます。

5本以上の縦糸を使って、一つの織り組織を構成しています。

 

綸子は、模様があるので、紋綸子(もんりんず)とも言います。

 

綸子は、薄い生地で、柔らかい質感があり、艶があり、滑らかなので、訪問着などの礼装用に使われます。

背伏せ

「せぶせ」と言います。

 

着物には、仕立ての形態で、大きく、袷(あわせ)と単衣(ひとえ)という二種類の形状があります。

要は、裏生地がついているか、ついていないか、なのですが。

 

袷は、胴裏(どううら)や八掛(はっかけ)がついていて、二枚になっています。

単衣は、一枚の着物です。

 

着物は、肌襦袢や長襦袢など、重ねて着ますので、裏生地がついている袷などは、夏期などは、暑いですね。ですから、単衣の着物を着られたりします。

 

ただ、着物は、一枚の布を縫い合わせて、仕立てますので、縫い代が出来てしまいます。そこで、衿の裏には、衿裏(えりうら)と呼ばれる布をつけて隠します。背中は、背伏せと呼ばれる布で、隠します。

背伏せは、細長い布ですから、結構、手間がかかります。また、技術も要します。

 

最近、仕立てをさせていただいて、うまく、丁寧に、仕立てをしてくれて、ちょっと嬉しくなって、紹介してみました。(^^)

置賜紬

「おいたまつむぎ」

山形県の置賜地方で生産される紬の総称です。

 

紬(つむぎ)とは、紬糸(つむぎいと)を、経糸(たていと)か、緯糸(よこいと)か、あるいは両方に使って、織り上げた織物です。有名なのは、大島紬などでしょうか。

本繭と呼ばれる繭とは、少し劣る繭から紡いだ紬糸を使って、織ります。節があったり、糸が均一でなかったりするため、表面にこぶができたりして独特の風合いを持つ織物です。

 

置賜地方とは、米沢、長井、白鷹で、織物の産地です。米沢は、「米沢琉球紬」と言って、略して米琉(よねりゅう)と呼ばれています。長井は、「長井紬」、白鷹は、「白鷹紬」、「白鷹御召」と呼ばれています。

 

私は、以前、この地方に半年ほど通ったことがあるのですが、雪が降る時期は、豪雪となります。また、山間部のとてもいいところです。

 

米沢というと、江戸時代の米沢藩の第9代藩主である上杉鷹山(うえすぎようざん)が、藩の窮状を立て直すために、倹約と、産業の振興を奨めて改革を行なったことは、有名で、アメリカのクリントン元大統領も、最も尊敬する日本人と言っていましたね。

 

その上杉鷹山が、奨めた産業振興の中の一つに、織物があったわけです。養蚕から紡績、織物まで、この置賜地方で行い、見事に特産物を作ったのですね。

「衣」からは、外れますが、米沢で有名な「錦鯉」、この養殖も上杉鷹山の時代からの産業ですね。

 

一人の藩主の改革から、現代につながる特産物の出現、そして、日本の文化を形作ることになる。悠久のロマンを感じます。

 

改革は、こうでなくっちゃ!

あれ、オチは、そこ?  (^^ゞ。

繭

織物、染物の用語に、先練、後練や先染、後染という言葉があり、どういう意味なんだろうと、ずっと、思っていました。

 

先練(さきねり)、後練(あとねり)とは、絹の糸を織物にする前に(要は、生糸を)、精錬するか、織物にしてから精錬するか、ということです。

 

精錬とは、洗うことですが、その意味が、よくわからなかったのです。

 

訳が分からず、調べていると、すごい研究がすすめられていることが分かりました。

 

繭は蚕が蛹になる際に、フィブロインという繊維状のタンパク質を、セリシンという水溶性のタンパク質で、くっつけながら吐糸することによって形作られています。繭のフィブロインとセリシンの構成比率は、だいたい、75:25です。


フィブロイン、セリシンともに18種類のアミノ酸から構成されており、例えば、フィブロインには、「グリシン」、「アラニン」というアミノ酸が多く含まれ、セリシンには、「セリン」というアミノ酸が大変多く含まれているという特徴があります。

 

そのセリシンのアミノ酸組成は、人間の肌の天然保湿因子(NMF)とよく似ているため、肌への効果的な作用が期待されているそうです。

また、グリシンとアラニンは、肌のコラーゲンに重要なアミノ酸だそうです。


通常、絹糸と呼ばれているのは、このフィブロインだけを抽出し、精錬したもので、独特の光沢のある絹糸は、フィブロインの特徴です。

 

セリシンをつけたままの糸(生糸)で絹織物を作ると光沢のない固い肌触りになってしまうため、セリシンはこれまで絹糸を加工する過程(精練)で洗い落としていました。

それが、先練した絹糸。

 

また、セリシンは、染料の定着を阻みます。そのため、生糸からつくった織物は、セリシンを洗い流さなくてはなりません。それが、後練。

 

先練の生地は、一般的ですが、後練の生地の代表的な織物は、縮緬(ちりめん)です。それはそれなりに、いいもので、精錬が先であろうと、後であろうと、セリシンは、洗い流さなければならないようです。

 

ただ、人間の肌に効果的な物質というと、ちょっと興味がわいてきます。セリシンを介した、衣類と美容の関係…なんて、楽しいですね。

 

染色の歴史は、このセリシンの研究に尽きると言っても過言ではないそうです。

 

なんとなく、ぼやっと、わかってきました。

が、なんとも、奥の深い研究のようです。この日記の中では、なかなか書けないことですが、わかったことが嬉しくて、ちょっと書いてみようと思い立ちました。

 

               

着物の衿画像着物の衿(えり)の幅には、三種類の幅があります。

 

 

呼び名は、広衿(ひろえり)、撥衿(ばちえり)、棒衿(ぼうえり)です。

 

 

広衿は、名前のとおり、幅の広い衿です。幅の寸法は、約2寸( 約7.5cm)。2寸幅の布のことです。着付けするときに、二つ折りにします。幅をもたせることで、胸元にボリュームをつけることができます。

 

 

撥襟は、初めから二つ折りになっていて、首の後の幅が、約1寸5分(約5.5cm)、衿先(胸の方になる部分)の幅が、約2寸。と、三味線の撥(ばち)のような形になっているので、撥衿と呼ばれています。

着付けの時は、簡単そうですね。

 

 

棒衿は、全部同じ幅の襟です。幅は、約1寸5分、です。この衿も、折らずに、そのまま着付けることができますね。

 

 

用途や、着物によって、衿幅も変わってきますが、

一般的には、広幅は、女性の着物に、

長襦袢などは、撥襟に、

男性の長着は、棒衿に、仕立てます。

 

 

ちょっと、覚えておくと、便利かも…


 

「きじゃくもよう」と呼びます。

 

「着尺」とは普通の着物を仕立てるのに必要な長さの生地のことを言います。「着尺模様」とは、その反物全体に小花柄や扇面、縞、格子などといった一連のパターンが繰り返し模様付けされていることを言います。

一般に小紋(こもん)という着物です。

 

以前に、「絵羽模様」のことを書きましたが、小紋、つまり着尺模様の着物は、柄が縫い目を越えてつながっていなく、また、上下も関係ない柄になっています。

 

着物としては、礼装ではありませんので、普段着として、遊び着として、誰でも、気楽に、このような着物を選んで着ることができます。

 

気軽に楽しむ着物なら、小紋です。

家庭でも洗える着物(要は、化繊でできた着物ですが)なども最近はたくさん販売されていますので、ちょっとしたオシャレをしてみるのもいかがでしょうか。

 

なんて言いますと、私の仕事がなくなってしまいますか…(^^ゞ。

八掛

「はっかけ」です。

着物の裏に付ける布のことです。呼び方は、占いに出てきそうですね。

意味は、単に、八枚に裁断して、取り付けるので、「八掛」です。

 

袷(あわせ)の着物に付けます。

袷とは、表のほか、裏に生地がついていて、二枚の布で出来ている着物のことです。一枚の布で出来ている着物は、単衣(ひとえ)と言います。

 

裏の布は、大半が、胴裏と呼ばれる布生地で、表から少し見える部分に、八掛を付けます。着物の裾の方に付けるので、「すそまわし」とも呼ばれます。

 

着物の裾の方ですから、身頃(前・後)、衽、襟先、袖に付けるのですね。

左右ありますから、これでいくと、十枚の布が必要です。でも、八掛です。昔は、袖口には付けていなかったんですね。

 

八掛は、裏生地ですから、見えないので、なんでもいいと言えば、いいのですが、八掛は、究極のオシャレグッズです。

 

表から、ほんの数ミリしか見えない布にこだわる方もいるのです。

ちらっとしか見えない、見えるかどうかわからない、脱がないと見えない、ここにオシャレがあります。

 

下着にこだわると同じでしょうか。友人(男性)が、下着を買うのに、「なんでもいいものなのに、柄を選んでしまうんだよね。」と言っていたことを思い出します。

男性でさえ、こうなのに、着物を着る女性なら、なおさらです。

 

ただ、あんまり奇抜なのも、合いません。着物の柄に使われている色を使うと、定説があるようです。

 

多少の手間はかかりますが、八掛を変えることも可能です。ちらっとしか見えないオシャレを、先進的な感覚で、素敵に変えるのも、着物の楽しみの一つです。

角隠し

「つのかくし」。

文金高島田(ぶんきんたかしまだ)という髪型につける、白い布のことです。

 

文金高島田とは、花嫁が白無垢や打掛を着る際の代表的な日本髪です。未婚女性の代表的な髪型で、髷(まげ)を一回縛る島田髷の、髷の根を上げて髷を高くし、額の方へ前に出した髪の結い方で、上品で優雅な髪型とされています。

 

つまり、結婚の時に結う髪型ですね。その髪に付ける布ですが、ご存知のとおり、「角隠し」なんていう名前が付いています。

 

様々な由来があるようですが、一般的には、女性の角、ですよね。「女性は、嫉妬に狂うと角が生えて、鬼になる。」という由来が、面白いところです。女性が鬼になるのを防ぐおまじない として、この布を婚礼の時に付けます。

 

夢枕獏という方が書いた小説に、「陰陽師」という物語があるのですが、その中に、生成り(なまなり)という、姫が登場します。

まさに、嫉妬に狂った姫が、鬼になる前の姿で、恋人に襲いかかります。人でもなく、鬼でもない姿で…。

 

昔から、女性の嫉妬は、恐ろしかったのでしょうか…。

 

いやいや、女性に焦点があたっていますが、では、男性は、といいますと。男性の嫉妬は、タチが悪いですよね。当事者だけでなく、鬼になるくらいのものではなく、一国をも巻き込む、戦争にと発展した例もありますから、男性の嫉妬の方が、恐ろしいですよ。

女性の嫉妬は、可愛いものです。男性の嫉妬は、タチが悪い。

 

何を書いているんだか、わからなくなってきましたが…

角隠しは、婚礼衣装、婚礼の着物には、重要なアイテムですね。(^^ゞ。

白無垢

「しろむく」です。

結婚式には、やはりこれですね。最近は、チャペルでの挙式が多いので、着る方が、減っては来ているようですが、こういう和風庭園には、合いますね。

 

挙式がチャペルだから着ない、とおっしゃる方も多いですが、一生に一度しか着れない「白無垢」を、あえて着ないのは、もったいないです。

当日は、ドレスであっても、前撮りで写真にだけでも撮っておいたり、教会式にしなくても人前式という形で「白無垢」を着たりと、いろいろ方法はあります。是非… 

と、そういう挙式のことは結婚式場の関係の方々に任せておいて、着物講座を続けます…(^^)。

 

「白無垢」ですから、すべて、「白」い着物であるということです。

当たり前ですが…

「白無垢」は、打掛という着物と、掛下という着物を着ます。

 

打掛(うちかけ)は、一番上に着る着物で、中の着物より少し丈が長くて、「ふき」と呼ばれる綿を入れた部分があります。着物をおはしょりしないで、引きずった状態で、着物を着るために、少し重くして、足にまとわりつかないようにするためです。

 

掛下は、打掛の下に着るので、「かけした」と呼ばれています。形は、振袖のように、袖丈は、長いです。帯は、掛下帯といって、袋帯より少し短くて、少し細い帯になっており、結びやすくて、 文庫結びをします。

 

頭には、綿帽子や、角隠し。

 

それが、すべて、真っ白ということですね。

白無垢ですので、刺繍は、銀糸や金糸を使った刺繍です。

 

時代の流れの中で、八掛やふきの部分を赤い布にして、可愛らしい、かつ、清楚な打掛もありますが、純白は、何にも染まっていない無垢な女性の姿を神聖なものにしますね。

 

汚れなき、女性の美を着飾れる着物だと思います。

着物反物

呉服屋さん、とか、呉服店、といいますね。呉服というと、つい、着物のことを思い出しますね。

 

「ごふく」という読み方のほか、「くれはとり」という呼び方もあるそうです。「くれ」、呉(中国の呉の国、三国志に出てきますね、南方の肥沃で裕福な地域です。) の、「はとり」、機織りもの(織りもの、反物)という意味だそうです。

 

着物の形になっているものではなく、写真のような反物のことなんですね。

呉服店は、仕立てる前の布を売っていることから、着物店ではなく、呉服店と呼ばれていたのかも…。正しい呼び方です。

 

ただ、呉服屋さんでは、着物の形になった着物(仮絵羽)も販売していますね。前の記事に書きましたが、絵羽模様の着物は、絵柄を合わせていかないと、美しい着物になりません。販売する前に、仮仕立てをして(絵羽にして)、販売したら、きちんと仕立てをし直して、納品するのです。

 

ややこしいですが、着物になっていない布を販売しているお店だから、「呉服店」という呼び方は、やはり正しいんだなぁ…。

足袋

「たび」です。

 

調べてみると、

「文献上は11世紀ごろに「足袋」の記載が見られるが現在の足袋と同様の物であるかは不明で、発音も「たび」と呼ばれていたのかは分からない。明確な起源は分かっていないが、平安時代の貴族が履いていた下沓(しとうず)と呼ばれる靴下か、当時の猟師が履いていたとされる皮製の靴下が源流であると考えられている。初期の足袋は足首部分に紐が縫い付けてあり、紐を結ぶことで脱げ落ちないように留めていた。」

と、Wikipediaにありました。

 

見慣れているせいか、着物と言えば、足元は足袋ですよね。

どんなに寒くても、暑くても、草履と足袋という姿になりますよね。あっ、夏の浴衣は、素足か…(^^ゞ。

 

私の若い頃に、女性が、袴でブーツを履くという方がおられて、「ハイカラさん」なんて呼ばれてました。

先日、振袖にハイヒールの方がおられて、思わず、写真に撮ってしまいました。ファッションって変わっていくなあと思っています。

 

今は、白い足袋だけじゃなくて、花柄や、ワンポイントの柄が入っていたりして、オシャレな足袋が販売されているようです。 

 

進化していく着物姿が気になって仕方がない今日この頃です。(^^)

帯揚げ

「おびあげ」です。

帯の上で結んである布です。

写真では、水色の布です。キティーちゃんのリボンのようですね。とても可愛く結んでますね。

 

帯揚げは、帯枕(帯の結び目の形を整えるために使う小物)がずれたり、落ちたりしないように固定するための補助布です。

 

帯の中に入れこんでしまえば、見えなくすることも可能ですが、あえて見せて、着物着付けの一部になっていますね。

 

正面から見たときに「入」という字に見えるように、帯揚げを納める方法は、独身の女性しかできないといわれています。

 

 

襟元や、帯や、帯締め同様に、正面のいい位置にありますから、オシャレのポイントですね。

いろんなアクセサリーをつけるオシャレも増えてきているようです。

着物補正実習

昨日、お得意先様の着付け教室様に行ったら、着物の下着補正の実習中でした。

またもや、私の写真攻撃が始まってしまいました。

 

下着ですから、男性の私は、入り込めない領域ですよね。

秘密の部分といいますか…(^^ゞ。

その分、興味津々で、見させていただきました。

 

着物が似合う体型って、どういう方か?といいますと、寸胴型なんですね。

凹凸が少ない、要は、グラマーじゃない体型です。(グラマーなんて、また、古い言葉を使ってしまいましたが…)

 

胸のふくらみや腰のくびれなど、人間はどんな方でも、寸胴なんて方はいらっしゃらないです。

その補正のために、綿を使って形を整え、ガーゼで包み、縫い合わせて、補正下着を作るんですね。

 

教室の方は、「花嫁用だから、練習下着よ。」とおっしゃってましたが、自分に合わせた補正下着を作っておけば、着付けの時、楽ですよね。もちろん、補正下着は、販売もされてます。

自分で作ると、手間はかかるし面倒ですが、作り方を知っておけば、自分にあったものが使えるんですね。

「しぼりぞめ」。

布の一部を縛るなどの方法で圧力をかけて、染料が染み込まないようにすることで、模様を作り出す模様染めの技法の一つです。

一般に「絞り」と、略されてよばれています。

 

絞り染めでは布の一部を、糸で縛ったり、縫い締めたり、折る、などをして、圧力をかけた状態で布を染めます。

圧力のかかった部分に染料が染み込まないようにして、模様が作られます。

 

布に圧力をかける(縛ったりすること)作業は、括り(くくり)と呼ばれています。

 

着物の出来上がりは、凹凸があって、触った感じがボコボコしていて、ふわっとした感じがとてもいいですね。

 

絞り染め

素敵な帯締め

帯締め(おびじめ)は、女性の和服の着付けでしか使わない小物です。

帯は、この帯締めで緩まないように、固定されています。

 

 

基本的な使い方は、帯を結んだ「お太鼓結び」の背中の部分(お太鼓の垂れで作った輪の下)に通して前へ渡し、帯正面に「駒結び」などの結び方で固く結びます。

 

帯の上に一本線が渡るように締めるのですが、正面から見た紐の高さは、年齢や着こなしによって整える位置を変えます。少し下気味に整えると年配、上気味に整えると若い年代です。

 

余った左右の紐の端は、脇辺りに収め、慶事の時は下から上へ、忌事の時は上から下へ差し込みます。

 

この帯締めも、オシャレのひとつです。

単なる紐ですが、帯に合った色や、結び方、紐にいろんなアクセサリーや小物を付けることだってできます。

 

着付け教室で、この帯締めを自分で作れるように、組紐実習も一緒にされている教室があります。着付けと共に重要なアイテムです。

 

最近は、携帯電話のストラップもおとなしくなりましたが、一時は携帯よりストラップの方が重かったり、何個もストラップを付けることが流行りましたが、この帯締めもひょっとして、そんな流行りが来るかもしれません。(^_^)

着物の衿

着物の非常に重要な部分ですね。

合わせたところが左右で揃っていなければおかしいし、中心もずれているとおかしいです。

そして、顔のすぐ下の部分ですから、変だと目立ちます。

 

と、ポジティブなことを書きましたが、目立つからこそ、オシャレもたくさんできる部分です。

 

襦袢には、付け衿をつけます。見える部分だけ、布をつけるのです。刺繍の入った衿やいろんな色で、首元のおしゃれをします。

 

その付け衿の重ね合わせる上の部分(着物と付け衿の間)には、伊達衿を、着物に縫いつけて、重ね合わせます。写真のように、重ね合わせた衿は、重ね衿とも呼ばれています。

色をコーディネートして、かわいく、オシャレに着こなしましょう。

伊達衿は、フリルの付いた衿や、ふわふわの毛が付いた衿などもあります。

 

帯が、立体的なオシャレなら、衿は平面的なオシャレです。

付け衿や伊達衿

を変えることで、ひとつの着物で、いくつもの着こなしができます。

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帯の種類としては、大きくは、袋帯・名古屋帯です。

 

 

袋帯は、袋状に織り裏地には色糸が通らない織り方と、表地と裏地を別々に織ってあとで縫い合わせたものがあります。

既婚女性の二重太鼓や若い女性の振袖に似合う変わり結びなど、華やかな帯結びを楽しむことができます。

礼装用には、袋帯です。留袖や振袖、婚礼衣装などは袋帯ですね。

 

名古屋帯は、織りや染めで帯の種類の違いはあれ、仕立て方です。大正時代に、名古屋の裁縫学校の先生が考え出したもので、名古屋仕立てといい、軽快で締めやすく,布地も少なくてすみ経済的な帯です。

カジュアルな着物などは名古屋帯と言われていますが、お太鼓が作りやすい帯ですので、喪服用に使われることもあります。

 

 

さて、結び方です。

大きな分け方をすれば、お太鼓系、文庫系です。

 

 

 

太鼓結び

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、太鼓結び。清楚な着物でよく見ますね。

 

 

文庫結び

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが文庫結びです。浴衣を着る時の帯結びです。

 

 

 

帯結び

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日に書きましたが、成人式がまもなくです。

着物の着方でいちばん立体的な個性を出せるのは、帯です。蝶の形にさせたり、お花の形にしたり、着付けをされる先生の腕の見せ所です。

 

 

男性諸氏、華やかな振袖が集う場所で、後ろから、帯結びの競演を見るのも着物の一つの楽しみかたです。(^_^)

 

襦袢

襦袢(じゅばん)には、大きく分けると、肌襦袢と長襦袢があります。

着物の下に着ますので、下着ですから、男の私では、説明しにくいところがありますが、クリーニングは、長襦袢も承っていますので、そのところを少し…。

 

着物の着付けは、肌襦袢を着て、長襦袢、着物と着ていきます。長襦袢は、半下着といったところでしょうか。長襦袢は、着物と同じ形になっています。

ということは、重ね着をしていくということです。

 

 

ここで、私の以前の笑い話。

私が、着物のことを相談する相手はたいてい京都にいる実家の母なのですが、以前に仕立ての仕事を請けてやっているとき、「長襦袢と一緒に仕立てしないと合わなくなるよ。」と、母に言われました。ハッと気づきました。「やばい、寸法はどうなっているんだろう?」と。

幸い、そのお客様は、持っておられる着物と同じ寸法でとのご依頼だったので、事なきを得ましたが、はじめの頃は、たいへん無知で、恥ずかしくなります。

 

具体的に言うと、着物ごとに襦袢を持っていらっしゃる方は、問題ありませんが、人からもらった着物があるとか、襦袢をいろんな着物と組み合わせることをされるときが、要注意です。

寸法が、全て同じなら大丈夫ですが、重ね着をするということは、袖も重ねるということ

で、着物より襦袢が大きかったり、あまりにも小さかったりすると、格好が悪くなっていしまいます。スッキリ着たいですよね。

 

重ね着ですから、寸法で重要なのは、裄と袖丈です。

裄は、肩幅と、袖幅にわけて言いますと、肩幅は、着物と同じ寸法。袖幅は、2分(約7.6ミリ) 程度は、襦袢の方が、短めがいいです。

袖丈も2分程度襦袢の方が短めがいいです。

 

少々、着物より長い袖丈の襦袢は、着ることができるかもしれませんが、袖幅が着物より長い 襦袢は、着ることができなくなります。

私の懇意にしている美容師さんも、着付けの時に、「たまに、寸法の合わない着物と襦袢を持ってこられる方がいらっしゃるのよね〜。」とおっしゃってました。

 

襦袢なら、寸法は、調整することが出来るかもしれません。着れなくなると、言う前に是非、ご相談ください。


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着物説明画像

「おくみ」と読みます。

着物の用語は、読めないし、意味がわかりづらいですね。

 

着物は、一枚の布が切り取られてパーツになってできていると以前書きましたが、そのパーツの一つが「衽」です。

着物の前、左右、についています。

 

大昔は、「衽」がなく、身頃(着物の本体の部分)だけだったようです。調べてみると、戦国時代ぐらいに出現しているらしい。

 

この「衽」がうまれたことで、着物の横幅がとれ、着物が着やすくなり、美しい着物姿に着付けができるようになりました。

 

補完的なパーツですが、かつ、大変重要なパーツです。

 

ただ、この「衽」がついていることで、着物がとてもたたみにくいのです。着物をたたんだ経験のある方は、わかると思いますが、細長いこの「衽」がとってもジャマになってしまうんです。

 

たたみ方は、裾から、左右の「衽」をあわせて、先にたたんでしまうのですが、つい見頃の両端をあわせてしまいそうになります。

 

なかなか、言葉でうまく表現ができません… すみません…。

 

「つけさげ」と読みます。

 

あえて、難しいタイトルに挑戦いたします。

絵柄のある着物には、訪問着、小紋という種類があります。その中間と言っていい着物が「付下げ」です。

 

付下げは、昭和の戦後に新しく生まれた着物です。訪問着より豪奢ではなく、小紋より、より手がかかる着物です。(訪問着、小紋は後日書こうと思っています。)

 

戦後、日本が復興していく過程で、贅沢ではなく、また、技術の進歩を着物制作に表した着物であると言えるかもしれません。

 

定義をすれば、

①反物(着物の形にせず、一枚の布で販売している)で売る。

②絵柄が派手ではない。

③家紋をつけない。

というぐらいでしょうか。

 

①絵羽模様にして、着物を販売すると、仕立てや、その手直しに手間や、時間がかかり、結局高価になってしまいます。それを避けるために、絵羽模様になっていない着物を販売することで、着物の価格は下がるのです。が、今は、技術の進歩で、絵羽模様に仮縫い(これを仮絵羽といいますが)をしなくても、ピッタリ絵柄が合うので、安価に着物を作ることができます。

 

②訪問着に比べると、派手ではない着物が多いです。絵柄の派手、おとなしさで、付下げの定義になっているのかもしれません。

 

③家紋をつけるのは、留袖のような礼装ですので、訪問着同様礼服ではない着物です。

 

このように見ていくと、訪問着と付下げの違いは、何?ということになってしまいます。

これは大変難しい、のです。

私は、お客様が「付下げ」と言われれば、付下げとして、着物を受け取り、「訪問着」と言われれば、訪問着として、着物を受け取っています。

 

技術の進歩は本当にすごいもので、着物の種類をわからなくしています。そう思うと、戦後の復興の中で生まれた「付下げ」は、新しい言葉だったのかもしれません。

そう思うと、着物の種類に新たな言葉が生まれていく可能性も今後あるのです。

 

それには、たくさんの方に着物を着ていただいて、生活を楽しんでいただく、ことが、着物文化をまた新たに作っていくことだと思います。

 

                                                     「えばもよう」と読みます。

 

訪問着の絵羽模様

着物は、反物(一枚の布)に柄を描き、地色を染め、パーツに切って、それを着物に仕立てます。

 

一枚の布からパーツを切り取って、つなぎ合わせようとすると、つなぎ合わせる部分の絵柄は、縫いしろ部分や、着物全体の中のどの柄がどうなるのかを、よく設計した上で作らないと、柄が合わなくなります。

その柄が、つなぎ合わせの部分で合っていて、つなぎ合わせを越えて柄がつながっている模様のことを「絵羽模様」といいます。

 

着物をひろげて見ると、一枚のキャンパスに見立てて、絵柄が描かれている着物は、素敵ですね。

 

格の高い着物、留袖や訪問着、振袖などは、たいていこの絵羽模様になっています。


留袖着物

「とめそで」。

既婚女性が着用する最も格の高い礼装です。

着物の格においては第一礼装であり、西洋のイブニングドレスに相当するものですね。

 

 現在、留袖と言われているのは、江戸時代の化政文化華やかな頃、江戸で芸者から流行が広がった江戸褄(えどづま)と呼ばれる下半身部にのみ模様の入った着物を指します。

そういえば、私が、千葉県の東総地方にいるとき、黒留袖のことを「えどづま」と呼んでおられたことを思い出しました。今の留袖の本当の名前は、「江戸妻」なのかもしれません。正しい呼び方だったんです。

 

ところで、留袖には、黒地色の「黒留袖」と、黒以外の地色の「色留袖」があります。

一般の方は、第一礼装は、黒で、色留袖は、準礼装と言えるかもしれません。ところが、宮中では、黒は喪の色とされているために、「色留袖」が、第一礼装になっています。

結婚式では、黒留袖を両親や親戚の方々が着ますね。

 

黒留袖は、の地模様のない縮緬を用い、裾に模様が入っており、背中と両袖、前胸元の合計5つの場所に家紋が入ります。

色留袖は、準礼装ですから、家紋は、5つに限らず、3つ紋、1つ紋などの数が少ないものもあります。

 

ちなみに、貸衣装の家紋は、五三桐(ごさんのきり)が入っています。桐の紋は、豊臣家が使ったもので、家紋がないものでも、家紋が持てて、出世できるという意味で、庶民の間に広がったと言われているからです。 

 

江戸時代の絵画技師、宮崎友禅斎という人が広めた技法です。

 

でんぷん質(米製)やゴム製の防染剤を用いる手描きの染色を友禅と呼びます。絵柄の輪郭を、防染剤で保護し、その中を色挿しといって、色を入れていきます。防染剤ですから、色は混ざらないですね。防染剤と防染剤の間には一色の色が入り、細ければ細かいほど手間はかかりますが、いろんな色が入り、とても素敵な絵柄ができるわけです。

今では、型友禅といって、型を使って色挿しをする友禅が主流ですが、昔は、手描きで、防染剤でした。

 

その後、色を定着させるために、熱を加えます。蒸します。それから、布の染色となります。染色の時は、絵柄全体に防染剤を塗ります。柄と染色する部分が入り込んでいればいるほど細かい作業になりますね。

 

そして染色、いわゆる引き染めをし、熱で色の定着をさせ、 防染剤を水で洗い落とします。金沢の友禅流しは、この防染剤の洗い落としです。

 

この手間が、素敵な着物を作っているのですね。

 

宮崎友禅斎は、加賀出身で、京都で友禅を広めたあと、郷里に戻り、加賀で友禅をし続けていくことになったのです。

日本の三大友禅というと、京、加賀、東京ですが、東京友禅は、都会に文化が集まることで生まれた友禅です。

 

京友禅は上品で華やか、柔らかい色調であると、加賀友禅は 深みがあって豪奢な色調が基調となり、優雅で艶やかであると。東京友禅は都会的センスの洒落感が漂う作風が多いようです。

 

どこの友禅か、言われないとわからないですね。着物ですから、気に入った絵柄や着物の色が、その方の一番です。優劣はありませんね。

 

身八つ口

「みやつぐち」と呼びます。

着物にあんまりご縁のない方には、なんだか、妖怪の名前みたいに思われるかもしれませんね。着物の脇の下にある穴のことです。

 

着物に帯をしめて着た状態では、首の部分、足の部分(いわゆる裾から足が出る)、右の袖口(右手が出る袖)、左の袖口(左手が出る袖)、右の身八つ口、左の身八つ口、そして、振り八つ口(ふりやつぐち)といって、袖の手が出る方と反対側が開いているのですが、それが左右で、計八つの口ができます。

日本語で穴のことを口と呼ぶことがあり、特に和服等の衣類用語では一般に口を使うのですが、着物に八つの口があることになります。これが「八つ口」の語源になったといわれています。

 

身八つ口と振八つ口は女性用の着物と子供用の着物だけにあります。どうしてかというのは、諸説ありますが、女性用の着物の身八つ口は主におはしょりを整えるために、子供用の着物の身八つ口は主に紐を通すために利用されています。

 

おはしょりとは、着物の丈が長いので、腰の部分で着物を折りたたんで、長さの調整をします。これは、女性だけです。男性は、おはしょりはしません。

 

お客様にこの身八つ口にこだわりがあるお客様がいらっしゃって、着たときに前から、身八つ口から襦袢が見えにくいように、身八つ口の前と後で位置を少しずらして、身八つ口の後ろを3mmほど高くして欲しいと言われます。

お客様には、様々なこだわりがあります。そういうお声をすべて聞いていきたいと思います。

 

 

「くじらじゃく」と呼びます。着物の寸法は、この鯨尺を使います。 メートルに換算すると、1鯨尺が、25/66m(約37.88cm)です。あれ、少し大きいと思われた方もいるのでは?

私は、その一人です。

私は、1尺は、約30.3cmだと、ずっと思っていましたから、仕立ての依頼を初めてしたとき、話の合わないこと。大変に無知でして、恥ずかしい思いをしたことがあります。

 

鯨尺と対にするなら、尺は、曲尺(かねじゃく) といいます。一般的な、現在では、大工さんなどは、この尺です。

ただ、和裁(着物の寸法)は、鯨尺なんですね。

お間違えのないように、

建築は、30.3cm

着物は、37.88cm

です。全部メートルにしてくれればいいのに…

そういえば、先日撮影でお借りしたモデルハウスの店長さんが、最近はメートルで表記してきているんですよ、と言っていました。一般人にはわかりやすくていいですよね。

わかりやすさを追求するか、伝統を重んじるか…

 

ちなみに、鯨尺という由来は、仕立てに使うものさしを、しなやかなクジラのヒゲで作ったから、だそうです。

たとう紙

調べてみると、

 

たとう紙とは、結髪の道具や衣類などを包むための紙のこと。単にたとう、タトウなどとも呼ばれる。 また、詩歌の詠草(草稿)や鼻紙などとして使う、畳んで懐に入れる紙(懐紙)を指すこともある。

 

と、ありました。

 

着物を、一枚一枚、紙にたたんでしまっておく、衣類を大事に仕舞う、という、とっても素敵な日本人の心のような気がします。同じ衣類ですから、洋服のようにそのままたたんでタンスに入れても何も問題はないわけですが、着物だけは、たとう紙にきちんとたたんでしまいますね。素晴らしいことだと思います。

 

たとう紙を漢字で書くと「畳紙」。たたむ紙ということでしょうか。私は文字にするときはあえて「たとう紙」と書きます。漢字で書くと読めないですね。「たたみし」、「たたみがみ」となっちゃいそうですね。

 

それに、懐紙(かいし)もたとう紙の一つのように書いてあります。そういえば、茶道をしている母から懐紙と聞いたことがあります。茶道で使いますね。私は、使い方は全くわかりませんが…。

 

当たり前のことですが、きれいに着物をクリーニングさせていただいたあとは、きれいな、たとう紙に入れて、納品させていただいています。うまく表現できないですが、なんとも言えない日本人の心と一緒に着物を届けます。

 

振袖の染め替えをしてほしいという依頼がありました。

お母さんが20数年前着ていた振袖の染め替えです。その振袖は少々古典柄ではありますが、生地も良く、保管も良好で、染め替えるには、もったいない振袖でした。

 

着物の染め替えは、一度着物を解き、一枚の布にして洗い張り、その後、染め直します。そして、仕立て直しをするという作業をします。細かいところははしょりましたが…。

染め替えをすると、よほどの細かい防御をしないと、柄は染料で染まってしまいます。柄がなくなってしまうのです。お金をかけて染め替えをする価値があるのかどうか、なのです。

 

なぜ、染め替えたいのかをまず、聞きました。いろいろ、話している中で、要は、お母さんと一緒の着物じゃなく、気分を変えたいということがわかりました。

 

そこで、着物のカラーコーディネートを提案しました。

伊達襟、付け襟、帯揚げ、帯締めの変更。もしできるなら、帯を替える、八掛を替える。ずいぶんイメージが変わり、また、楽しい作業であることを伝えました。

 

そうすると、かたくなだったお嬢さんの顔色が変わり、ピンクがいいとか、水色が好きだとか、積極的に会話に参加してきました。ネットで、小物を集めてみるとの返事。着物の楽しみを見つけたようでした。

 

おそらく、染め替えをするよりはるかに安い予算で、成人式を迎えることができるでしょう。再来年の成人式なので、これから一年かけて、とびっきりカワイイ小物を探して来られることでしょう。再来年の成人式が楽しみです。

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