着物保管(手入れ編)

 

最近では、着物を着るときは、結婚披露宴や同窓会など食事をする場面が多いのではないでしょうか。食事時ですから、食べ物を着物にこぼしてしまった。そんなご経験があるのでは…

そんな時は、無理に拭いたり、たたいたり、こすったりしないでください。

軽くつまんで食べ物を取り除き、あとは、時間をおかずに専門家へというのが正しいです。 

 

シミが付いたとき、ついついやってしまうのは、こする、たたく、水で拭く、ドライヤーをかけてしまう、などです。どれも、適切ではありません。

着物は生地を染めたものですから、こすると、色が抜けてしまいます。着物のシミを水で拭くと、ますます輪ジミになってしまうことがあります。染料が生地の中で動く可能性があり、シミの成分と、シミを取ろうとした水と、染料が着物の生地の中でごちゃまぜになって、最悪な状態になります。

一見シミが取れているように見える着物でも生地にはその成分が残りますから、数年経つとカビなどに犯される可能性があります。これは避けたいことです。

ドライヤーで乾かすと、どうなるか。熱で変色したり、生地が縮んだりする可能性があります。着物を染めて着物を作る過程で、染料を生地に留めさせるために熱を加える作業があります。

染めの最後は温度なんですね。その着物に適切でない熱を加えると染料の成分が変わってきます。濡れたからドライヤーで乾かそうとすると思わぬ事故に結びつきます。お気を付けください。

そして、アイロンです。シワなどを伸ばそうとしてアイロンをかけたとします。アイロンの温度は、生地によって異なりますが、100°C〜130°Cくらいです。

上からタオルや手拭いをかけて、アイロンをかけます。着物にそのままアイロンを当ててしまうと、表面がテカテカになったりしますので、あて布は必ずしてください。スチームは使わないほうが無難です。

もちろん、着物のメンテナンスの仕上げはアイロン。プレス仕上げです。シワも取れ、ピシッとなった着物はとても気持ちのいいものです。アイロンをかけてはいけないということではなく、生地や着物にあった温度や、やり方で適切に仕上げたいということです。

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